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テイクオフの速さ

ロングボードに乗る理由のほとんどは、「テイクオフを楽にして、波に乗りたい」からです。

どんな小波でも、日本のあらゆる波でも楽に乗れる。それがロングボードです。

 

テイクオフの速さにおいて、最も重要なのは「板の厚さと軽さ」です。

 

自社工場で日本の波をよく知り、日本の波を研究し、海外にも遠征しながら「日本の波で最高のテイクオフ」を追求してきたからこそ生まれたボードデザインです。

厚さと軽さ

厚さは浮力です。水の上では人は自由を奪われますが、浮力がその自由を取り戻してくれます。

ただし厚さを出せば板は重くなります。そこで必要になるのがEPS素材です。EPSは大きくしても軽いままで、空気の量が圧倒的に多い。ネットで調べていただければ、すぐに答えが出ます。

 

軽いボードは、漕ぎ出しの瞬間に初速を生み出します。軽ければ軽いほど肩・腕・身体への負担が少なく、厚さがあれば推進力が高まり、漕ぎ続けることができます。その初速と加速がスピードを与えてくれます。厚さは浮力を上げるので、パドルは圧倒的に速くなります。

 

厚さと軽さを備えたうえで長さを出せば、さらに速くなります。7'8以上で今まで感じたことのないスピードが出せ、8'5もあればPU素材は性能面で勝てません。私たちが提供する9'4・9'6・9'8・10'0は、日本でトップを誇る最速テイクオフです。67歳でも桁違いのテイクオフスピードを、科学的な理論に基づいた"最速"として実感していただけます。

重さの勘違い

波の高さがトリプル以下なら、重さは必要ありません。

一般のサーファーで、ダブルどころか頭半以上の波でロングボードをする人はごくわずか。ほとんどの方は胸・肩以下の波で遊びます。

 

私たちの板はダブルもトリプルも研究済み。頭以下の波なら最速テイクオフを余裕で感じられ、父でもコントロールは楽になり、スピードを誇ります。重さはまったく必要なく、むしろ軽さこそが武器になります。

 

「オフショアで板が降りない」と言われますが、それは板の設計で解決できます。軽いと降りないのなら、私の3キロのロングは全く走らないはずですし、私のショートはさらに軽い。それでも頭半のオフショアが強くても、余裕でテイクオフしてライディングできています。

 

オフショアで上げられたときに板が落ちやすいところまで計算しているのが私たちの板であり、コンペ時代にあらゆるコンディションでサーフィンしてきた経験を活かしています。ラウンドハウス、リッピング、エアーで風に置いていかれるようではグランドチャンピオンにはなれません。日本のダブル以下の波で板が降りないようでは、ハワイの大波やバリの波には乗れません。

 

重さで板を走らせる = 板の性能を信用していない。

軽さで走らせる = 板の性能が抜群。

軽い板なのになぜ走るのか? 板の性能がいいからです。

ロッカー

軽さだけでは走りません。軽さを走らせるためには、ロッカーが大事です。

ハワイの板のようにロッカーが強すぎると、日本の小波は走りません。日本の波はハワイに比べてパワーがまったくないからです。そのためロッカーをフラットにして、パワーのない波でも走らせます。しかしそれでは、日本のビーチブレイクのようにパワーがないのにホレた所では刺さる。ロングは先が長いから刺さりやすい。

 

そこで生み出したのが、ロッカー全体を上げるのではなく「ノーズフリップ」という仕様です。ある所からゆっくりとノーズロッカーを上げ、テールに入れていたキックをノーズにも入れる。私たち独特のスタイルです。

全体的にロッカーがない分、横へ行く時に引っかかりやすい所にはテールキックを入れ、テールロッカーも工夫しています。予期せぬ体のふらつきでも、板が引っかからずスムーズについてきてくれます。

 

私のコンペ時代の板はロッカーがなく小波でも走りましたが、父が乗ると「薄すぎる・細すぎる」で波に乗り遅れるか、テイクオフで刺さる連発でした。それを改良し、テイクオフが速く、刺さらない安心と安定、かつ最速。今の父の最高のテイクオフを支える仕様になっています。

幅について

初心者の方は「重い板は安定する」と言われることがありますが、安定を生み出す本質は重さではなく「幅」です。

レジャーのSUPサーフィンやSUPの板が桁違いに幅広いのはそのためです。立って漕ぐので、幅がないと転びます。

 

「重さが安定」と言う方がビッグウェーバーや、私より上手いノーズライダーであれば、重さで安定を取るのもあります。しかしロングボードを購入されるほとんどの方は、ノーズどころか余裕を持って横に行くのも難しい、年齢的にパドルが辛くなってきた、という段階です。ロングボードに求められるのは、やはりテイクオフの速さです。

 

重い板を初心者がコントロールできるわけがありません。ただでさえ水の上では人の動きは悪くなります。そこに重さを加えるのは間違いです。パドルもコントロールのうち。パドルもままならないのに重さを加えたら、余計に進みません。

 

波に乗らないと始まりません。テイクオフができないと横にも行けないし、歩けない。ノーズは遠い幻想になります。全ては自分が板をコントロールできてこそ。波にたくさん乗れれば、ノーズは幻想ではなく、すぐそこにあります。

理論と、現場での経験

ここまで理論でお話ししましたが、私自身が無料サーフレッスンを行い、現場で50代・60代の方がいかに立てるかをこの目で研究し、今のサーフボードを提供できるまでに至っています。無料レッスンは6年近く継続。海でもプールでも板を研究し、自分自身もレッスンに通いながら、何が必要で何を改善すべきかを、父を含めて理解しています。理論と経験によるものです。

 

実際に62歳の父が一気に上達した大きな理由は、軽いボードを選んだことにあります。67歳になった今も、波に乗る本数は以前と比べて圧倒的に増えました。67歳で乗る回数が増えるんです。

 

軽さは体力を奪うものではなく、体力を"活かす"ものです。

私たちは、軽さ・浮力・長さ・幅のバランスによって、本当の意味での速さと安定を設計しています。

ロングボードは、進化しています

厚さと軽さを備えれば、ロングボードは驚くほど簡単になります。

 

「乗れるならショートやミッドで優雅に乗りたい」。そう思っていても、週1回のサーフィンでは体力も体重も厳しく、ホームのポイントは腰以下の小波が多い。そんな方ほど「ロングボードなら乗れるかもしれない」と考えるはずです。

 

30代から始める方、40代からの全くの初心者、若い頃にサーフィンをしていて子育てが一段落し、40代・50代で海に戻りたい方。皆さんが頭に描いているのは、「テイクオフが楽で、簡単に波に乗れるロングボード」です。ショートボードではなかなか難しく、ミッドレングスは価格が手頃でも波に乗れる気配がない。

 

ところが、ここで多くの方が手を出してしまうのが、最上級のノーズライダーモデル、薄く重くノーズライディングのために設計されたボード、60〜70年代のクラシックなハイパフォーマンスロングボードです。重くてロッカーもなく、玄人でも扱いが難しい。優雅に乗るはずが、小波でも乗れないどころかパドルもしんどい。それでは初心者が乗れるわけがありません。

 

車が便利で楽に乗りやすく進化してきたように、サーフボードも進化しています。持ち運びが楽で、簡単に漕げて、楽に乗れる。初心者から老若男女まで、誰もが楽しめるボードへ。

 

ロングボードは簡単。テイクオフが速く、楽に乗れる。それがロングボードです。

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